内輪差とは?巻き込み事故を防ぐ計算式と車種別目安【2026最新】

内輪差とは?巻き込み事故を防ぐ計算式と車種別目安【2026最新】

内輪差とは?巻き込み事故を防ぐ計算式と車種別目安【2026最新】について知っておくべき ポイントを厳選して解説いたします。

内輪差の大きさを決定づける最も重要な要素が、前輪の中心から後輪の中心までの長さを示すホイールベース(軸距)です。物理的な法則として、ホイールベースが長くなればなるほど、旋回時に後輪が描く円弧は中心に向かって鋭角に切れ込み、内輪差は飛躍的に増大します。

現場で瞬時に使える内輪差の簡易計算式として、幾何学的な関係から導かれる次の近似式が知られています。

【内輪差の幾何学計算式(目安)】
内輪差 ≒ 旋回半径 - √(旋回半径² - ホイールベース²)
※日常的な直角右左折における現場の目安としては、「ホイールベースのおよそ3分の1」が内輪差の最大幅として現れます。

自車がどれほど内側に切れ込むのか、車種別のボディサイズ、ホイールベース、内輪差の目安を比較したデータは次の通りです。

車種カテゴリーホイールベース長内輪差の目安(直角旋回)リスク特性と編集部の見解軽自動車
(ハイトワゴン等)約2,450〜2,520mm約0.4m〜0.5m小回りは利くが、縁石の切り下げ部に油断するとホイール接触のリスクあり。小型・普通乗用車
(コンパクト・セダン)約2,550〜2,750mm約0.6m〜0.8m一般的な左折時、歩行者や自転車を巻き込む十分な隙間が生まれる警戒ゾーン。大型ミニバン・SUV
(3列シート車等)約2,850〜3,000mm超約0.9m〜1.1m1メートル近く切れ込むため、狭い交差点でのポストやポールへの接触多発。中型トラック
(4トン車クラス)約3,800〜5,300mm約1.2m〜1.6m二輪車が1台まるまる入り込む危険な空間が左後方に生じる。大型トラック・バス
(10トン車・観光バス)約5,500〜7,200mm超約1.8m〜2.5m以上成人男性の身長を優に超える内輪差。交差点の歩道角に立つ歩行者さえ脅かす。

普通乗用車であっても、ホイールベースが約2.7mあれば約0.9m後輪が内側を通ります。道路脇に立つ電柱やガードパイプと前輪との間に1mの余裕があっても、後輪付近はギリギリか接触する計算です。この物理的な落差を認知しているかどうかが、重大事故を防ぐ分水嶺となります。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。