現在もなおふたりの名前がセットで語られる最大の要因は、2010年から2013年頃にかけてネット掲示板やSNSで過熱した「同棲疑惑検証」にあります。当時、熱狂的なネットユーザーによって指摘された主な「一致点」は以下の通りです。
第一に指摘されたのが、「自宅内で撮影された写真の背景や家具の酷似」でした。中村悠一がTwitter(現X)に投稿したゲーム画面や部屋の写真と、井上麻里奈が公式ブログに掲載した愛犬や私物の写真において、「フローリングの木目と色味」「壁紙のテクスチャ」「テレビ台の形状」「加湿器の型番」が極めて似通っていると騒がれました。さらに、部屋に置かれていた特定のクッションやカーテンの柄まで一致していると画像比較が繰り返され、ファンの間で「同一の部屋で暮らしているのではないか」という同棲説が一気に拡散しました。
第二に、「同時期における同一ゲームのプレイ記録や話題の同期」です。当時ブームとなっていたオンラインゲームや携帯ゲームにおいて、ログイン時間帯や攻略の進捗、言及するタイミングが重なっていたことが「匂わせ」ではないかと疑われる要因となりました。
しかし、当時の声優界を取り巻く住居環境を取材すると、別の側面も見えてきます。セキュリティが強固で防音性能が高く、声優やクリエイターが多く入居する都内の特定デザイナーズマンションでは、同一マンション内の別室に同業者や知人が偶然住んでいる事例は珍しくありません。また、人気の北欧家具や無印良品などの定番インテリア、家電量販店で推奨される人気モデルは一般層にも広く普及しており、単なる「生活雑貨の被り」であった可能性も否定できないのが実情です。