お鷹の道を訪れるなら、武蔵野の台地が削られてできた段丘崖「国分寺崖線(通称:ハケ)」から湧き出る水系と史跡をセットで巡るルートが定番です。散策の全体的な所要時間は約1.5時間から2時間が目安となります。
ルートのハイライトとなるのが「真姿の池湧水群」です。平安時代、不治の病に苦しんでいた絶世の美女・玉造小町が、この池の水で身を清めたところ病が治り、美しい元の姿を取り戻したという伝説が残る神秘的な場所です。周囲の樹林から湧き出す水は極めて透明度が高く、木漏れ日が水面に反射する光景は訪れる人を魅了します。
真姿の池から湧水路に沿ってお鷹の道を西へ進むと、奈良時代に聖武天皇の命によって建立された国指定史跡「武蔵国分寺跡」や、由緒ある「武蔵国分寺」の境内へと繋がります。歴史公園として広々とした芝生が広がる国分寺跡では、古代の壮大な伽藍配置に思いを馳せながら心地よい開放感を味わえます。
また、国分寺駅南口のすぐ近くにある都立庭園「殿ヶ谷戸庭園」も外せません。崖線の高低差を巧みに生かした回遊式林泉庭園で、次郎弁天の湧水池や紅葉亭からの眺めは見事です。駅を出発して殿ヶ谷戸庭園を鑑賞後、お鷹の道・真姿の池湧水群、武蔵国分寺跡へと歩くコースは、国分寺の湧水観光を満喫する最高のプロムナードです。