手動でレバーを押し続けてガスを抜くのは、指が痛くなるうえに長時間の作業となり現実的ではありません。そこで推奨されているのが、輪ゴムやテープを使ったガス抜き方法です。日本喫煙具協会公式廃棄マニュアルでも正式に推奨されている安全かつ簡便な手順をご紹介します。
作業を行う前に、必ず「火の気のない風通しの良い屋外」を選んでください。台所の換気扇下や浴室、ベランダの給湯器周辺などは引火リスクがあるため絶対に行わないでください。
具体的な使い捨てライターのガス抜き手順は以下の通りです。
- 炎調整レバーを最大にする:ライターのノズル付近にある火の大きさ調整レバー(+/−の刻印)を「+(プラス)」の限界までスライドさせます。これにより、ガスの噴出スピードを高められます。
- 操作レバーを着火させずに押し下げる:ヤスリ式(フリント式)ライターの場合は回転車を回さず、押し下げレバーだけを静かに押し込みます。電子式(プッシュ式)の場合は、カチッと音がして火がつかないよう注意し、火花が散って着火してしまった場合は即座に吹き消してください。
- テープまたは輪ゴムでレバーを固定する:レバーを押し下げた状態をキープしたまま、粘着力の強いセロハンテープや布ガムテープ、あるいは輪ゴムを何重にも巻きつけて固定します。ノズルから「シュー」と微小な噴出音が聞こえれば成功です。
- 風通しの良い日陰に静置する:直射日光が当たらない屋外の安全な場所に置き、半日〜1日程度放置します。
- 最終確認を行う:固定を外し、再度レバーを数回押しても「シュー」という噴出音がせず、着火操作を行っても一切火花に反応しない状態(ガスが完全にゼロ)であることを確認します。
100均使い捨てライターの捨て方においてもこの手順が基本となりますが、低価格な製品はレバー周辺のプラスチックが柔らかく、固定が外れやすい傾向があります。テープが浮かないよう幅広の粘着テープでノズルを塞がないようにしっかり留めるのがコツです。
一方、世界的な定番であるBICライターのガス抜きと処分では若干の配慮が必要です。BICライター(フリント式)は安全基準が高く、子どもの誤着火を防ぐチャイルドレジスタンス(CR)機能としてレバーが固めに設計されています。そのため、輪ゴムでは反発力に負けてレバーが戻ってしまうことがあります。BICライターのガス抜きには、伸びにくいOPPテープや布ガムテープを使い、上からしっかり押さえつけながら巻き付けるとスムーズに噴出状態を保てます。