市販の肉まんの中でも、生地の密度と厚みが際立っているのが関西の雄「551蓬莱(ほうらい)」の豚まんです。同店の豚まんは一般的なふんわり系中華まんと異なり、ほんのり甘くコシの強い重厚な皮が特徴的です。このため、通常通りの簡易加熱を適用すると中心部に冷たさが残り、外側だけが硬化するトラブルが頻発します。
公式が推奨する551蓬莱肉まん温め方をベースにした確実な手順は、まず豚まん全体を水道水の下でサッと1秒くぐらせるか、両手でしっかり水分を含ませることから始まります。深めの皿に少量の水を張り、割り箸を2本平行に並べてその上に豚まんを鎮座させる「即席すのこ方式」を採用してください。その上からふんわりとラップをかけ、500Wで1個あたり約1分30秒〜1分50秒加熱します。これにより、厚手の皮が水分を抱き抱えながら蒸され、独特のもっちりとした弾力が完全に蘇ります。
また、ストック需要の高い冷凍肉まん温め方においては、「解凍工程の省略」が最大の失敗要因となります。カチカチに凍った状態からいきなり600Wの強出力で温めると、外側の水分だけが蒸発してカピカピになり、芯の餡はシャーベット状のままという最悪の温度差が生まれます。冷凍状態のものをレンジで扱う際は、「解凍モード(200W前後)で1分30秒ほど半解凍にしてから、500Wで約1分本加熱する」という二段階シフトが極めて有効です。時間があるなら、前夜から冷蔵庫に移して自然解凍させてからマグカップ法にかけるのが、最も確実でジューシーな結果を導き出します。