「パーマがすぐに落ちてしまった」と感じる最大の要因は、実は薬剤の効果が消えたからではなく、自まつ毛の毛周期(ヘアサイクル)の影響によるものです。人間のまつ毛は髪の毛と同様に「成長初期・成長期・退行期・休止期」というサイクルを絶え間なく繰り返しています。
健康な成人女性の場合、上まつ毛は片目につきおよそ100本〜150本生えており、1日に4〜5本程度が自然に抜け落ちています。3週間が経過すると約80〜100本近くのまつ毛が入れ替わり、新しくパーマのかかっていない真っ直ぐな自まつ毛が生えてくる計算です。カールの落ち始めに毛先が揃わなくなるのは、パーマの結合が緩んだ毛、伸びて毛先だけ持ち上がっている毛、そして新しく生えてきた直毛が混在する生理的な現象に他なりません。
さらに、まつ毛は体毛の中でも極めてデリケートな部位であり、ホルモンバランスの乱れや過度なストレス、睡眠不足によっても毛周期の速度が加速します。まつ毛が生え変わるサイクルそのものを止めることはできませんが、毛根周辺の血流環境や毛髪内部の水分・油分バランスを整えることで、抜け落ちるタイミングを健全にコントロールすることが長持ちへの第一歩となります。