SNSや大手掲示板、知恵袋などで交わされる盛り塩効果のネットの反応と口コミを調査すると、評価は真っ二つに分かれています。
肯定的な意見としては、「玄関に置くようになってから帰宅時の空気感がスーッと軽くなった」「来客から玄関が清々しいと褒められるようになった」という感覚的な変化を挙げる人が目立ちます。一方、否定的な意見の9割以上は「1週間で水が溜まってドロドロになり、下駄箱に塩ジミができた」「小皿の周りにホコリが溜まって逆に汚らしくなった」という衛生トラブルです。
後者のトラブルを引き起こす科学的要因が、盛り塩が溶ける理由と対策に直結する「潮解(ちょうかい)現象」です。粗塩には「にがり(主成分:塩化マグネシウム)」が豊富に含まれています。塩化マグネシウムは空気中の水分を自発的に吸収して液体化する性質が極めて強く、相対湿度が約75%を超えると急速に潮解が始まります。つまり、日本の梅雨時や浴室に隣接した洗面所・トイレでは、塩が溶けるのは霊的な現象ではなく純粋な化学反応です。
対策としては、梅雨や夏季はエアコンの除湿機能を活用すること、湿気のこもりやすい空間では交換スパンを3〜5日に短縮すること、皿の下に吸水マットや敷紙を敷いて家具への塩害を防ぐ配慮が現場目線で強く推奨されます。