SNSや育児コミュニティの生ログ、および放課後児童クラブの指導員への聞き取り調査を行うと、ラップの芯工作に対する親や現場の本音と課題が浮き彫りになる。
肯定派の声としては、「市販のプラスチック玩具は3日で飽きたが、自分でシールを貼って作った空気砲や刀は何カ月も大切に遊んでいる」「材料費がほぼ0円なので、壊れたり失敗したりしても『また作ればいいよ』と怒らずに笑顔で見守れる」といった、精神的・経済的ストレスの軽さを評価する意見が圧倒的だ。
一方で、失敗談や現場でのヒヤリハット事例も確実に存在する。東京都内の学童保育指導員は次のように語る。
「ラップの芯は非常に頑丈な反面、文房具用の普通のハサミでは刃が立たず、親が無理にカッターで切ろうとして指を滑らせる怪我事例が散見されます。また、子ども同士のチャンバラ遊びで興奮し、芯の先端で友達を突いてしまうトラブルも起きています。素材が木製バットに近い硬さを持っているからこそ、加工時の工具選びと、遊び始める前の『人に当てない』境界線の合意形成が絶対に欠かせません」