トルコは欧州とアジアのどっち?国土97%の真相とサッカーの謎

トルコは欧州とアジアのどっち?国土97%の真相とサッカーの謎

トルコは欧州とアジアのどっち?国土97%の真相とサッカーの謎について押さえておきたい ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

「国土の大半がアジアにあるのに、なぜサッカー日本代表はアジアカップでトルコ代表と対戦しないのか」という疑問は、ワールドカップ予選のたびにSNS上などで頻繁に話題に上ります。

トルコサッカー連盟(TFF)がUEFA(欧州サッカー連盟)に正式加盟したのは1962年のことです。それ以前からヨーロッパのクラブ大会などには参戦していましたが、アジアサッカー連盟(AFC)ではなく欧州連盟を選択した背景には、極めて実利的な計算と国家的な基本方針がありました。

第一の理由は、競技レベルの向上と莫大な経済的メリットです。当時からサッカー界の中心はヨーロッパにあり、世界トップレベルの強豪国と日常的に真剣勝負を繰り広げることが、代表チームの強化に直結すると判断されました。さらにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)に参戦することで得られる莫大な放映権料、チケット収入、スポンサー料は、アジアの大会とは比較にならない規模に達します。名門クラブであるガラタサライ、フェネルバフチェ、ベシクタシュが欧州のメガクラブと渡り合うことで、トルコ国内のサッカー熱と市場価値は飛躍的に拡大しました。

第二の理由は、トルコ共和国の建国の父であるムスタファ・ケマル・アタテュルク以来、国家として掲げてきた「西欧化(脱亜入欧)」の基本路線です。政治、法制度、文化においてヨーロッパの近代国家を目指すという国策が、スポーツの国際枠組みの選択においても忠実に反映された結果といえます。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。