お風呂の赤カビ落とし方を実践するにあたり、対象となる部材の材質や形状に応じた最適なアプローチを選択することが、素材を傷めずに汚れを根こそぎ落とす鍵となります。長谷工グループのメンテナンス指標でも推奨されている、難易度別の攻略手順をまとめました。
1. お風呂の床・排水口:重曹粉末とぬるま湯による発泡ブラッシング
広範囲にぬめりが広がりやすい洗い場の床や、皮脂と髪の毛が集まる排水口周りには、弱アルカリ性の重曹が絶大な効果を発揮します。
床面全体を軽くシャワーで濡らした後、重曹を粉末のまま排水口や床の溝にまんべんなく振りかけます。所要時間は約15分。皮脂汚れが重曹によって乳化されたタイミングで、毛先の硬いバスブラシや古歯ブラシを用いて目地に沿ってブラッシングします。仕上げに40℃程度のぬるま湯で洗い流せば、ぬめりと嫌な臭いが一掃されます。石鹸カスの白いウロコ汚れが目立つ場合は、重曹を流した後にクエン酸スプレー(水200mlに小さじ1杯)を吹きかけることで、中和作用と同時にピカピカの質感が戻ります。
2. 頑固に染み込んだゴムパッキン:キッチンハイター密着湿布法
ドア周りや浴槽の縁にあるシリコン製ゴムパッキンに赤カビが入り込んだ場合、表面を擦るだけでは決して落とせません。パッキンは微細な多孔質素材であり、ロドトルラが色素とともに素材の隙間に深く入り込んでいるためです。ここで威力を発揮するのが、「赤カビキッチンハイター」または「赤カビカビキラー効果」を最大化させる密着湿布テクニックです。
水分が残っていると次亜塩素酸ナトリウムの濃度が薄まり効果が半減するため、まずは対象箇所の水気をタオルで徹底的に拭き取ります。その後、塩素系漂白剤を吹きかけ、その上から細長く切ったキッチンペーパーを被せて密着させます。さらに上からラップを覆うことで、薬液の蒸発を防ぎ成分を奥深くまで浸透させます。放置時間は約15〜30分。時間が経過したらラップを外し、水で入念に洗い流します。長時間放置しすぎるとゴムパッキン自体が劣化して硬化する原因になるため、指定の放置時間を厳守することが重要です。