検索エンジンで関心を集める「東京スチューデントハウス武蔵小杉 退去理由」というフレーズ。これを聞くと「何か重大なトラブルや住みにくさがあるのでは?」と疑いたくなりますが、現場の取材から浮かび上がってきたのは全く異なる実情でした。
入居者が1年〜2年で退去を選ぶ主な要因は、以下の3つに集約されます。
- キャンパスの所在地変更(学部移行):
慶應義塾大学の学生が3年次から三田キャンパスへ移行したり、法政大学など他大学の履修キャンパスが変わるタイミングで、より通学しやすいエリアへ転居するケース。 - 生活リズムの夜型化と食事のミスマッチ:
学年が上がるにつれてサークル幹部活動や専門ゼミ、深夜帯のアルバイトが増加。会館が提供する夕食の提供時間帯に帰宅できなくなる日が増え、「食事代を払い続けるのがもったいない」と判断するパターン。 - 一人暮らしのスキル習得によるステップアップ:
上京直後の1〜2年間で東京の土地勘を掴み、料理や家事の自立心が芽生えたため、一般の賃貸マンションへ移行するケース。
つまり、施設の劣悪さや人間関係の摩擦による中途解約ではなく、「新生活のソフトランディング装置としての役目を終えた」という前向きな卒業的退去が大半を占めているのが実態です。