大相撲の歴史において、曙の体格がいかに傑出していたかを浮き彫りにするため、同時代を競い合ったライバルや歴史的大横綱との数値を比較検証します。歴代横綱の身長比較を行うと、平均的な横綱像を頭一つ以上も抜け出していた事実が明確になります。
当時、幕内力士の平均体格は身長約186cm、体重約158kg前後でした。曙はその平均を身長で約17cm、体重で70kg以上も上回っていたことになります。
同じハワイ出身の後輩である武蔵丸との体格差に着目すると、体重こそ230kg台でほぼ互角でしたが、身長差は実に11cmありました。武蔵丸が重心の低い砲弾のような圧力を持っていたのに対し、曙は高所から鉄杭を打ち込むような落差のある突きを見せました。
そして日本中を熱狂させた曙と貴乃花のライバル対決では、身長差18cm・体重差約70kgという体格差がドラマを生みました。巨体で上からねじ伏せようとする曙に対し、鍛え抜かれた下半身で懐深く食い下がる貴乃花。通算対戦成績は貴乃花の25勝、曙の21勝と拮抗し、平成相撲史に残る名勝負を数多く生み出しました。