英語の目的格とは?主格・所有格の違いから関係代名詞の省略まで解説

英語の目的格とは?主格・所有格の違いから関係代名詞の省略まで解説

英語の目的格とは?主格・所有格の違いから関係代名詞の省略まで解説の背景について、最新情報を詳しくお届けします。

英語における「格(Case)」とは、名詞や代名詞が文中において「どのような文法上の役割(主語なのか、修飾なのか、目的語なのか)を果たしているか」を示す目印です。そのなかでも目的格とは、一言で表すなら「動作の影響を直接・間接に受ける着地点」を指します。

日本語は「私は(主格)」「私の(所有格)」「私を・私に(目的格)」というように、名詞そのものは変えずに後ろにつく助詞(て・に・を・は)を変えることで文中の役割を決定します。対照的に英語は、「語順」と「代名詞の形自体の変化」によって役割を決定づける言語です。この構造の違いが、日本語話者が目的格を感覚的に捉えにくくしている最大の要因と言えます。

主格、所有格、目的格の根本的な違いを整理すると、以下の3点に集約されます。

  • 主格(Subjective case):文の主人公(〜が、〜は)。動詞の前に配置され、動作を起こす主体を表す(例:I, He, She, They)。
  • 所有格(Possessive case):名詞の所有者(〜の)。直後に必ず別の名詞を伴い、限定修飾する(例:my, his, her, their)。
  • 目的格(Objective case):動作の対象・受け手(〜を、〜に)。他動詞の直後、または前置詞の直後に配置される(例:me, him, her, them)。

たとえば「He loves her.」という簡潔な文において、「He」は愛するという行為を行う側(主格)であり、「her」は愛を受ける対象(目的格)です。これを「Her loves he.」と書くことは英語の統語規則上許されません。動詞の受け皿となるポジションに置かれる形、それこそが目的格の正体です。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。