受付業務の中で最も責任が重く、一瞬たりとも隙を見せてはならないのがご祝儀の受け取り方と管理マナーです。数百万円単位の現金が短時間の間に集中するため、紛失や盗難、渡し間違いのリスクを物理的に遮断しなければなりません。
ゲストが袱紗(ふくさ)からご祝儀袋を取り出して差し出した際、受付係は必ず両手で受け取り、「ありがとうございます。大切にお預かりいたします」と一礼します。このとき「頂戴いたします」ではなく「お預かりいたします」と発声するのがマナーの要諦です。なぜなら、そのお祝い金は新郎新婦のものであり、受付係がもらうものではないからです。
受け取った後の所作にも厳格なルールが存在します。
- 目視確認とトレイ配置:受け取ったご祝儀袋は、ゲストの目の前で速やかに表書き(名前)を確認し、芳名帳や名簿のチェック欄に印をつけます。
- 絶対にその場で開封しない:中身の金額を確認しようとして水引を外したり袋の口を開けたりすることは厳禁です。
- 死角への即時保管:受付台の上に複数のご祝儀袋を並べたまま放置してはいけません。ゲストから見えない足元の専用金庫バッグや蓋付きの保管ボックスへ、受領の都度確実に格納します。
受付時間が終了した瞬間、担当スタッフの立ち会いのもとで指定された親族(主に新郎新婦の父親や兄弟)へご祝儀バッグを直接手渡します。受領サインや目録の確認を終えるまで、受付係の持ち場を絶対に無人にしないことが最大の防犯プロトコルです。