勝手に涙が出る理由とは?悲しくないのに溢れる限界サインを解明

勝手に涙が出る理由とは?悲しくないのに溢れる限界サインを解明

勝手に涙が出る理由とは?悲しくないのに溢れる限界サインを解明についての疑問解決ガイドをご紹介します。

突然の落涙を経験する現場として圧倒的に多いのが、職場や移動の合間です。大手SNSやWeb上の相談コミュニティ、メンタルクリニックの初診問診票には、切実な当事者の証言が数多く記録されています。

都内のIT企業に勤務する30代女性は、当時の心境を手記で次のように振り返っています。「納期直前で毎晩深夜まで残業していたある日、同僚から『これ、お願いできる?』とごく普通のトーンで書類を渡された瞬間、視界が涙で滲んで手元が見えなくなりました。怒られたわけでも、悲しいわけでもない。ただ息が苦しくなり、トイレに駆け込んで30分間涙が止まりませんでした」。また、40代の管理職男性も「朝の通勤電車を降りた瞬間、駅のホームのベンチで勝手に涙が溢れ、足が前に出なくなった」と語っています。

現場の診察にあたる心療内科医らは、共通する心理的傾向として「過剰適応」と「バーンアウト症候群」を挙げます。「弱音を吐いてはいけない」「期待に応えなければならない」と自らを追い込む真面目な人物ほど、自らの疲弊を認めることができません。限界を迎えた精神は、他者との日常会話や何気ない刺激をトリガーにして、決壊したダムのように涙を流出させてしまうのです。また、女性の場合は月経前不快気分障害(PMDD)や更年期に伴うホルモンバランス乱れが、自律神経の不安定さに拍車をかける事例も多発しています。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。