パーカーの紐アレンジに関して、ネット上には危険な誤解が蔓延している。その最たるものが「一度しっかり結んでおけば、そのまま洗濯機に放り込んでも問題ない」という言説だ。
これは繊維の構造上、大きな間違いである。結び目を固く縛ったまま洗濯・脱水にかけると、結び目内部に洗剤カスや水分が滞留し、生乾き臭の原因になるばかりか、遠心力によって結び目がガチガチに固まってほどけなくなってしまう。それだけでなく、水流の力で片側の紐だけがフード内部へと吸い込まれ、悲惨な「紐抜け事故」を引き起こす最大の要因となるのだ。
これを防ぐためのパーカー紐洗濯時ほどけ防止の鉄則は極めて明快だ。洗濯時は面倒でも結び目を一度完全に解き、左右の紐の先端同士を軽くひとつの「大きな輪」になるように結んでおく。その上で必ず裏返しにして洗濯ネットに入れる。これだけで、紐がフード内部に引きずり込まれるトラブルを100%近く遮断できる。
万が一、洗濯機の中でパーカー紐抜けた直し方に直面した場合でも、専門器具を買う必要はない。最も簡単で確実なのは「安全ピン法」と「ストロー法」だ。紐の先端に大きめの安全ピンを刺し、ピンの頭を布越しに指で押し進めていくだけで、わずか2〜3分で元の状態に復旧できる。プラスチックストローの中に紐を通し、ホッチキスで先端を留めてガイドとして差し込む方法も現場で多用される強力なリカバリー術だ。