東京のエッフェル塔?東京タワーとパリの決定的な違いと歴史の真相

東京のエッフェル塔?東京タワーとパリの決定的な違いと歴史の真相

東京のエッフェル塔?東京タワーとパリの決定的な違いと歴史の真相とはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。

東京タワーの基本設計を手掛けたのは、「塔博士」の異名をとる構造家・内藤多仲(ないとう たちゅう)氏と日建設計のチームです。内藤氏は名古屋テレビ塔や通天閣など数々の名塔を手掛けた耐震構造の世界的権威でした。

当時の日本には現在のようなスーパーコンピューターは存在しません。内藤氏は膨大な連立方程式を、計算尺と手回し計算機を駆使して手作業で解き明かしました。課された条件は極めて過酷なものでした。

「関東大震災クラスの大地震が直撃しても耐えられること」「秒速90mの猛烈な暴風雨に耐えうること」。この2大命題をクリアするために採用されたのが、強靭な特殊鋼材を三角形に組み合わせるトラス構造でした。さらに、朝鮮戦争後に解体された米軍戦車の装甲鋼板がタワー上部の強度部材として一部再利用されたエピソードは、資材不足の時代を乗り切った日本の技術魂を象徴しています。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。