家の中で人を刺すダニは、主に「ツメダニ」と「イエダニ」の2種類に分かれます。両者の生息場所や刺咬パターンは大きく異なるため、まずは相手を見極めることが重要です。
ツメダニとイエダニの違いを整理すると、現代の高気密・高断熱住宅で発生する被害の8割以上はツメダニによるものです。
【ツメダニ】
じゅうたんや畳、敷布団に大量発生する「チリダニ」をエサにして増殖します。夜間に寝具へ潜り込み、露出していない柔らかい肌を刺します。刺されてから半日から2日ほど経過した後に激しいかゆみとしこりが出現するのが大きな特徴です。
【イエダニ】
主にネズミや野鳥に寄生するダニで、宿主が死んだり巣を離れたりした際に屋内に侵入し、人間から吸血します。ツメダニよりも刺咬直後の痛みやかゆみが強く、太ももや下腹部などに広範囲の紅斑を引き起こします。
ダニに刺されたときの症状は、蚊の虫刺されと違って「しつこいかゆみが1週間以上続く」「刺された中心部に小さな水ぶくれや硬結(しこり)ができる」という特徴があります。皮膚科の臨床現場で見られるダニ刺され跡の写真や症例でも、数ミリから1センチ前後の鮮やかな赤みを帯びた発疹が数箇所まとまって現れるケースが多く確認されています。