店頭の品薄がテレビやSNSで過熱気味に報道されると、さらなる買い占めとパニック購買を呼ぶ悪循環に拍車がかかりました。本来であれば数週間分の在庫を持っていた卸売業者や小売店も、通常時の2倍から3倍に達する異常な引き合いに対応しきれず、物流網が完全に麻痺状態に陥ったのです。
この混乱に乗じる形で問題視されたのが、フリマアプリやネットオークションにおける米の高額転売です。5kgあたり通常2,000円前後だった銘柄米が、ネット上で4,000円〜6,000円超という法外な価格で出品され、SNS上では「生活必需品を転売の対象にするな」「なぜ法的な規制が入らないのか」といった強い怒りの声が溢れ返りました。
実態としては、全国の倉庫に米が一切なくなったわけではなく、末端の小売店へ届くまでのサプライチェーンが需要急増で詰まってしまった「流通パニック」の側面が極めて強いものでした。