離婚に際して繰り広げられたのは、常人には解しがたい親権の冷酷な分断だった。長男の小泉孝太郎氏と次男の小泉進次郎氏は小泉家に引き取られ、純一郎氏の実姉によって育てられることとなった。一方で、離婚成立時に佳代子氏のお腹の中にいた三男は、生後一度も父・純一郎氏や兄たちと顔を合わせることなく、母の手一つで育てられる道を選んだ。
この三男の存在こそが、小泉家における長年のタブーだった。横須賀の家では佳代子氏の名を出すことすら固く禁じられ、幼かった進次郎氏は実母の存在を知らぬまま育ったとされる。母と三男、そして父と二人の兄。血を分けた家族が完全に二分されたこの親権争いは、まさに愛憎劇の極みと言えた。