結論から言うと、縁日や屋台で広く使われている大容量の「無果汁かき氷シロップ」の多くは、ベースとなる味付けそのものはすべて同一です。イチゴ味もメロン味も、砂糖や酸味料の配合バランス自体に差はありません。
この秘密は、製品裏面の原材料表示を見れば一目瞭然です。一般的な大衆向けシロップの主原料は、主に果糖ブドウ糖液糖(または異性化液糖)と酸味料(クエン酸など)で構成されています。果糖ブドウ糖液糖は冷たくても甘味を強く感じやすい特性を持ち、氷で薄まるかき氷には最適な甘味料です。つまり、シロップの土台は「冷たくて甘酸っぱいシンプルなシロップ」に過ぎません。
では、なぜ私たちはあれほど明確に「イチゴの甘酸っぱさ」や「メロンのまろやかさ」を感じ分けることができるのでしょうか。その答えは、わずか数パーセント添加されている「着色料」と「香料」の組み合わせにあります。ベース液に赤い着色料とストロベリー香料を加えれば「イチゴ」、緑の着色料とメロン香料を加えれば「メロン」へと変身させているのです。