なぜ数ある動物の中で、クマがこれほどまでに強い引きつける力を持つのか。デザイン心理学の観点から見ると、クマの造形には人間が本能的に安心感を抱く要素が凝縮されているという。丸みを帯びたシルエット、短めの手足、そしてどこか無防備で読めない表情は、人間の脳に「守りたい」という庇護欲を呼び起こす。
現実世界のクマが持つ「危険で力強い大型野生動物」というイメージと、キャラクター化された際の「愛らしく無害な姿」との落差(ギャップ)も、強い印象を残す一因だ。対極の要素が同居することで、見る者に強いインパクトと愛着を与える仕組みが働いている。