運動によるエネルギー消費量を客観的に算出する際、国際的な基準として用いられるのが「METs(メッツ:Metabolic Equivalents)」です。安静時(座って休息している状態)を1METsとし、その何倍のエネルギーを消費するかを示す指標であり、水泳の各種動作にも詳細な数値が定められています。
消費エネルギーの基本計算式は以下の通りです。
消費カロリー(kcal) = 1.05 × METs × 体重(kg) × 運動時間(時間)
水泳の体重別消費カロリー計算を行うと、同じ30分や1時間の運動であっても、体重や選択する泳法によって数値が劇的に変化することが分かります。以下は、国立健康・栄養研究所の「身体活動のメッツ表」をベースに算出した主要な泳法・強度のデータ一覧です。
水中ウォーキングの消費カロリーは、陸上の通常歩行(3.0〜3.5 METs)の約1.5倍から2倍に達します。また、平泳ぎの消費カロリーやクロールの消費カロリーは泳ぐスピードによって強度が倍近く変化するのが特徴です。極限の筋力と持久力を要するバタフライの消費カロリーに至っては、1時間あたり800kcalを超える数値を叩き出します。