新宿駅東口から徒歩10分ほど、東京メトロ新宿三丁目駅や新宿御苑前駅に隣接する新宿2丁目は、面積わずか数ブロックの区画に数百軒のバー、スナック、クラブ、カフェが密集する世界有数のコミュニティエリアです。
この街の歴史的な経緯を振り返ると、1958年の売春防止法施行に伴い旧赤線地帯としての歴史に幕を下ろした後、1960年代からゲイバーや同性愛者向けのサロンが徐々に集まり始めたことが現在の礎となっています。差別の根強かった時代において、当事者が社会的な抑圧から解放され、ありのままの自分を出せる避難所(セーフスペース)として発展してきました。
2026年現在の様子を見ると、インバウンド観光客の増加やSNSでの情報発信、さらには昼間に営業する開放的なカフェや情報発信拠点の充実により、昼夜を問わず多くの人が訪れるエリアへと進化を遂げています。しかし、どれほど観光地化が進んでも、「当事者の尊厳とプライバシーを守る安全な場所」という街の根底にある本質は変わっていません。