自然派の幼稚園がもたらす影響は、園の敷地内だけにとどまらない。こうした教育方針に共鳴して移住してくるファミリー層は、過疎化に悩む地域社会に新たな活力を注ぎ込んでいる。
保護者たちが中心となってオーガニックマルシェを開いたり、休耕田を利用した米作りを始めたりと、園を起点とした草の根のコミュニティが各地で自生的に生まれている。卒園後もその地域に住み続け、地元の小中学校に通わせるケースも多い。一過性の観光誘致ではなく、「子育て」を軸とした持続可能な地域活性化モデルとして、自治体からの関心も極めて高い。