現在の高野山宿坊における受け入れ体制は、寺院ごとの方針によって多様化が進んでいます。
恵光院や一乗院をはじめとする一部の宿坊では、英語を流暢に操る僧侶の配置や多言語ガイダンスの導入を進め、阿字観(瞑想)や奥之院ナイトツアーなど、外国人旅行者に向けた高品質な宗教体験プログラムを積極的に展開しています。こうした寺院では口コミ・評判も非常に高く、欧米やアジア圏からのリピーターを多数獲得しています。
その一方で、高齢の僧侶のみで切り盛りする小規模な寺院では、トラブル防止のために予約窓口を国内代理店に限定したり、日本語が話せる同伴者の同行を必須条件とするなど、自前のキャパシティに見合った慎重な運用を続けています。こうした「受け入れスタンスのグラデーション」が高野山のリアルな現状です。