朝食時間帯(開店から午前10時30分まで)に専用メニューを提供するには、専用の厨房機器と調理スペースが不可欠となる。例えば、イングリッシュマフィンを焼き上げる専用トースターや、甘いシロップを挟み込んだマックグリドル独特の生地を調理・保温する機材などだ。商業施設内のフードコートや駅構内の極小店舗では、こうした機材を配置する物理的スペースが確保できないケースが少なくない。
さらに調理オペレーションの過密化も大きな要因だ。朝専用の原材料とグランドメニューの原材料を狭い厨房に混在させると、ピック&パックの作業線取りが煩雑化し、注文から商品提供までのスピードが著しく低下する。ファーストフード業界において提供速度の遅延は致命的である。限られた厨房面積で最大の提供能力を発揮させるため、あえて朝の限定メニューを排除し、終日通常メニューで一本化する決断が下されるわけだ。