市販されている猫よけ 超音波発生装置の多くは、動体検知センサーが作動した際に13.5kHz〜25kHz程度の高い周波数を大音量で放射します。人間の可聴域は理論上20Hz〜20,000Hz(20kHz)とされていますが、高音を聞き取る内耳の有毛細胞は加齢とともに損耗するため、40代〜50代以降になると15kHz以上の帯域がほとんど聞こえなくなります。
この「年齢による聴力差」こそが、音の深刻な認識ギャップを生む最大の元凶です。設置した高齢の家主にとっては「完全に無音で無害な防犯機器」であっても、隣家に住む子どもや通りを歩く若者にとっては、まるでモスキート音を耳元で最大音量で鳴らされているような耐え難い苦痛を伴います。
耳鼻咽喉科の臨床データや環境衛生の調査でも、15kHz以上の強烈な音圧(80dB以上)に日常的にさらされることで、内耳や自律神経系が刺激され、頭痛や吐き気、不眠、強いめまいなどの健康被害(害)が誘発される事実が確認されています。悪意のない善意の防犯対策が、知らぬ間に隣人への健康被害をもたらす構図が浮き彫りになっています。