設置・運営側にとっても、この新潮流がもたらすメリットは計り知れない。まず、水を使用しないドライトイレ型や高効率な排水構造を採用することで、イベント期間中の節水と排水処理コストが大幅に削減される。さらに、限られた敷地内に従来の個室の3倍以上の口数を配置できるため、会場全体の回遊性が高まり、売上や満足度の向上にも直結している。
加えて、性別や身体的特徴に応じた多様なニーズに配慮するユニバーサルデザインの視点からも、このプロダクトは再評価されている。単に男性用小便器を模倣するのではなく、女性の解剖学的特徴や心理的な安心感に徹底的に寄り添った設計がなされており、これまでの「トイレ問題は個人の忍耐に頼る」という固定観念を完全に打破した。