日本全国の循環器専門施設から集積される膨大な臨床データ「J-ROADデータベース」の活用も、臨床現場の姿を塗り替えつつある。全国規模の入院・治療実績データが集約されたこの巨大データベースを解析することで、治療法ごとの長期予後や、地域による医療提供体制の格差がリアルタイムで可視化されるようになった。
現場の医師たちは、過去数万例の症例知見に裏打ちされた根拠に基づき、より最適な治療手技や薬剤を選択できる。症例数の少ない難治性循環器疾患に対しても、全国規模のデータ解析によって最適なアプローチが明確化し、地方都市においても高水準な医療水準が保たれる基盤となっている。