ニュース報道やインターネット上の言説では、「ゲリラ」と「テロリスト」が同義語のように混同されるケースが少なくありません。しかし、安全保障論および国際人道法(ジュネーヴ条約など)において、両者には明確な一線が引かれています。
最大の違いは「攻撃対象」と「主たる目的」にあります。ゲリラ部隊の主標的は敵の軍隊、基地、補給路といった軍事目標であり、目的は軍事的な打撃と消耗です。一方、テロリズム(テロ)は、一般市民や民間施設を無差別に攻撃し、社会全体に恐怖を植え付けることで政治的目的を達成しようとする手段を指します。
また、第二次世界大戦時のソビエトやユーゴスラビアなどでナチス・ドイツに対抗した「パルチザン」とも比較されます。パルチザンは主に外国の侵略・占領に対する国土防衛や民族解放を目的とした市民武装組織を指し、ゲリラと重なる部分が多いものの、より強い愛国的主体性や党派性を含む呼称です。