日本人にとって「オから始まる国」として真っ先に浮かびやすい代表格が、オーストラリア、オーストリア、オランダの3カ国です。これらがなぜ「Oから始まる国」に含まれないのか、それぞれの正式な英語スペルと語源を紐解くと納得の理由が見えてきます。
まず、南半球の大国であるオーストラリアの英語表記は「Australia」です。頭文字は「O」ではなく「A」となります。語源はラテン語で「未知の南部大陸」を意味する「Terra Australis(テラ・アウストラリス)」に由来しており、日本語では「オ」と発音しますが、英語の綴りは「Au」で始まります。
次に、音楽の都ウィーンを擁するヨーロッパのオーストリアの英語スペルは「Austria」です。こちらも頭文字は「A」です。ドイツ語の自国名「Österreich(エスターライヒ=東の国)」がラテン語化されて「Austria」となった経緯があり、オーストラリアと同様に英語では「Au」で表記されます。
そして最も大きなギャップを抱えるのがオランダの英語名「Netherlands」です。英語の頭文字は「N」であり、まったく「O」とは関係がありません。日本語の「オランダ」は、かつて貿易を行っていたポルトガル語の「Holanda(オランダ地方)」が戦国時代に伝来した名残です。英語では「低い土地」を意味する「Netherlands」が公式名称であり、俗称として使われる「Holland」であっても頭文字は「H」になります。