連日流れる地政学ニュースの裏側で、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)の重心は確実に東方へとシフトしている。バルト海から黒海に至る東部フランク(前線)の防衛において、両国の連携は要石だ。かつて冷戦期に東西対立の最前線だったドイツから、現在の最前線であるポーランドへと戦略的焦点が完全に移行した。
現場の米軍やNATO幹部らの間では、ドイツの兵站能力とポーランドの実戦的な即応姿勢が噛み合わなければ、東欧の防衛線は成り立たないとの認識が定着している。大国の意図や表面的な外交辞令を超えた現場レベルでの統合が進んでおり、これこそが欧州の安全保障を支えるリアルな実体である。