岩手県の政界において、議席の世襲や後継者問題は常に有権者の関心の的です。特に小沢一郎氏をはじめとする大物政治家がしのぎを削ってきた岩手県において、岩手1区で盤石な地盤を築き上げた階氏が「いずれ息子に地盤を譲るのではないか」という後継者説が取り沙汰されるのは自然な流れともいえます。
しかし、政界関係者の間では「階氏が世襲を強行する可能性は極めて低い」との見方が大勢を占めています。その決定的な理由は以下の3点に集約されます。
1点目は、階氏自身が世襲政治家の家系ではなく、純粋な実力と政策論争で議席を勝ち取ってきた自負がある点です。2点目は、所属する立憲民主党が世襲制限や政治改革を公約に掲げている中、安易な親族への禅譲は党内外の批判を招きかねない点。そして3点目は、息子本人の意思を尊重し、政治の世界に無理やり巻き込まない方針を取っている点です。
現役の国会議員として政策立案の第一線に立ち続けている以上、早期の後継者指名を行う必然性はなく、次世代への継承はまだまだ先の話と捉えるのが妥当です。