ここで、本記事の冒頭でも触れた「もう一つの橋本」に関する重大な地理的トラップを検証しなければなりません。首都圏にお住まいで「橋本市民プール」と検索された方の多くは、神奈川県相模原市緑区の「橋本駅」周辺にある公営屋外プールを探しているはずです。
事実関係を整理すると、神奈川県相模原市には「橋本市民プール」という名称の独立した単体屋外プールは存在しません。相模原市が管轄する主要な公営水泳施設は、以下のような拠点に分散しています。
1つ目は、南区麻溝公園に隣接する国内最高峰の屋内公認水泳場「相模原市立総合水泳場(さがみはらグリーンプール)」です。ここは通年利用可能な50m・25mの屋内プールであり、飛び込み台などを備えた完全な競技仕様施設です。
2つ目は、中央区淵野辺公園内にある「銀河アリーナ」です。ここは夏期のみメインリンク部分が大型水泳プール(50m・25m)として開放される施設ですが、流水プールや大型スライダーといったアミューズメント屋外プールではありません。
3つ目は、橋本エリアからアクセスの良い「相模原市北総合体育館」などの地域スポーツ施設内にある屋内温水プール(25m)です。
つまり、相模原市橋本周辺で「広大な流れるプールやスライダーのある屋外市民プール」を期待して検索してもヒットしないのは、施設が閉鎖されたからではなく、最初からその性質の施設が相模原市橋本地区に作られていないからに他なりません。首都圏の利用者が屋外レジャーを求める場合は、町田市の施設や「辻堂海浜公園ジャンボプール」、民間遊園地のプール施設へと足を伸ばすのが現実的な選択肢となります。