寝る前筋トレは逆効果?睡眠の質と筋肉成長を両立させるプロの結論

寝る前筋トレは逆効果?睡眠の質と筋肉成長を両立させるプロの結論

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夜間に運動を行う際、もう一つ見落としてはならないのが就寝前のプロテイン摂取タイミングです。就寝中は絶食状態が6〜8時間続くため、血中アミノ酸濃度が低下して筋肉の分解が進みやすい時間帯でもあります。そのため「寝る直前にプロテインを流し込んでから眠るべき」と信じている人は少なくありません。

しかし、消化器系の生理機能を考慮すると「寝る直前(就寝直前5〜10分前)」のプロテイン摂取は推奨できません。胃の中に固形物や高濃度のタンパク質溶液が入った状態で横たわると、消化管に血液が集中し、胃食道逆流症のリスクを高めるだけでなく、内臓が活動を続けることで深部体温の下がりが悪くなり、睡眠の質を著しく落とします。

ベストなタイミングは「就寝の30分から1時間前」です。この時間帯に摂取することで、入眠時には胃の初期消化が一段落し、睡眠中の血中アミノ酸濃度を緩やかに維持することが可能になります。

また、プロテインの原料選択も極めて重要です。一般的なホエイプロテインは吸収スピードが約1〜2時間と速いため、就寝前には吸収が6〜8時間かけて持続するカゼインプロテインやソイ(大豆)プロテインが適しています。胃腸が弱い自覚がある人の場合は、就寝直前のプロテイン摂取は控え、夕食の段階で魚や鶏肉などの良質なタンパク質をしっかりと確保しておくアプローチが最も安全です。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。