高校受験の現場において、京都市立京都工学院高等学校の立ち位置はここ数年で大きく変化しました。大手教育機関の公開模試データによると、プロジェクト工学科の偏差値は51〜55、まちづくり工学科は48〜52近辺で推移しています。これは京都市内の公立普通科中堅上位校に匹敵する水準であり、従来の「実業系高校=普通科より入りやすい」という固定観念は完全に通用しません。
入試日程と倍率の動向を見ると、京都府の公立高校入試制度に則り、2月に実施される「前期選抜」と3月の「中期選抜」が存在します。特に実践的な課題解決能力やものづくりへの適性を問う前期選抜の実質倍率は1.6倍〜2.0倍前後の高倍率を記録し続けており、激戦区の一つとなっています。適性検査や面接、活動実績報告書が課される前期選抜では、明確な志望動機と理数科目の基礎学力が合否を分ける決定的な要素です。
一方、中期選抜における倍率は1.1倍〜1.3倍程度で比較的落ち着いて推移しているものの、共通学力検査の合格ボーダーラインは決して低くありません。京都新聞社などの入試分析資料や大手進学塾の追跡調査によると、内申点(調査書評定)はオール3以上を前提とし、主要5教科を中心に4が複数含まれる評定がセーフティゾーンと目されています。理数への強い好奇心と確固たる入学意思がなければ、合格切符を掴むことは困難です。