日本列島を詳細に見渡すと、東西の二極化にとどまらず、地域固有の個性的な呼び名が今なお息づいています。今日から5日後までの呼び名について、地域ごとの分布と実用上の注意点を一覧表にまとめました。
表を見れば明らかなように、混乱の核心はまさに「3日後と4日後」の境界に凝縮されています。特に特異な生態系を維持しているのが、三重県の方言ささってを中心とする中京・東海エリアです。
三重県北部から中南部、ならびに岐阜県の一部地域では、明後日(2日後)の次を「ささって(3日後)」と呼び、その次を「しあさって(4日後)」、さらにその次を「ごのあさって、または、やのあさって(5日後)」と数える独自の4段階システムが根付いています。「再明後日」の促音化から生まれたとされる「ささって」は、地元民にとっては極めて自然な日常語ですが、他県民からは「何かの暗号かと思った」と驚かれる代表格の方言です。
さらに西日本の一部や北陸では、4日後や5日後を指して「ごのあさって(五明後日)」という表現が使われるケースもあります。「5日後だから“ご”のあさって」とストレートに解釈する地域もあれば、「明後日(2)にさらに3日足して5日後」とする計算など、住民間の語感にもグラデーションが見られます。