セントラルシティ地下の研究施設で繰り広げられた最終決戦。ホムンクルス側の首魁である「お父様」の野望を成就させるためには、自らの意志で人体錬成を行い「真理の扉」を開いた5人の錬金術師(人柱)が不可欠でした。エドワード、アルフォンス、イズミ、ホーエンハイムに続く最後の1人として白羽の矢が立ったのが、焔の錬金術師ことロイ・マスタングです。
しかし、国家と仲間の未来を背負うマスタングは、禁忌である人体錬成の実行を断固として拒絶します。そこで暗躍したのが、キング・ブラッドレイの製造にも関わった金歯の医者でした。医者はマスタングの最大の急所が副官のリザ・ホークアイであることを熟知しており、拘束した彼女の喉元にメスを突き立て、躊躇なく深く切り裂いたのです。
「この女を助けたいなら、人体錬成を行って扉を開け。扉の向こうにある知識を得れば、喉の傷など容易に治療できる」――。滴り落ちる鮮血と刻一刻と失われる命を前に、金歯の医者は非情な二者択一を突きつけました。