原作の公式ファンブック『鬼殺隊見聞録』などの裏設定を紐解くと、無惨の擬態における容赦のない実態が浮き彫りになる。
無惨にとって、あの妻も娘も「都合のいい遮蔽物」に過ぎない。炭治郎に遭遇して自分の正体が露呈しかけると、彼は即座に「月彦」の姿を捨て、別の擬態へと移行した。残された妻と娘がその後どのような運命を辿ったのか、作中で明確には描かれていないが、無惨が自らの秘密を守るために口封じを行ったか、あるいは用済みとして静かに見捨てられたと推測されている。家族としての温かい交流など微塵も存在しない、完全な偽りの関係だったのだ。