嵐のラストステージとなった『This is 嵐 LIVE 2026.12.31』は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、東京ドームからの無観客生配信という異例の形式で開催されました。演出を担当した松本潤は、物理的な距離を超えてファンとダイレクトにつながるため、当時の最先端デジタル技術を惜しみなく投入しました。
特筆すべきは、事前にファンから募集した歌声やダンス動画、メッセージをリアルタイムでドーム空間にマッピングした「フレンズ参戦機能」や、巨大なメインステージ上に構築された高精細AR(拡張現実)空間です。客席にファンが不在であることを逆手に取り、客席全体を巨大な光のキャンバスへと変貌させました。配信プラットフォームのサーバー負荷を極限まで分散させ、推定数百万人規模の同時視聴を完走させた配信体制は、当時のエンターテインメント業界における技術的到達点として高く評価されています。
生配信の合間には、第71回NHK紅白歌合戦への生中継出演(「カイト」「君のうた」「Happiness」を歌唱)を挟むという過密スケジュールを敢行。21年にわたるトップアイドルの集大成として、一瞬の隙もない完璧なプロフェッショナリズムが現場の隅々まで貫かれていました。