工藤勇樹前校長の著書『学校の「当たり前」をやめた!』がベストセラーとなって以降、麹町中の教育モデルは全国の教育関係者から熱い視線を浴び続けてきた。校則をなくし、制服を標準服化することは、目的ではなくあくまで「自律した人間を育てるための手段」に過ぎない。
校長が代わり、時代が移り変わっても、同校に流れるコアな思想は変わっていない。服を選ぶという日常の小さな決断の積み重ねが、社会に出てから必要な「自分で考え、判断し、責任を持つ」態度へとつながっていく。
教育現場における校則見直しの波は今や全国に広がっているが、麹町中が示したのは単なるルールの撤廃ではなく、「選択肢を用意し、子どもを信じて任せる」という揺るぎない教育哲学なのだ。