ロケ地に漂っていたのは、演技の枠を超えた本物の緊迫感だった。TBSテレビの撮影クルーが捉えたのは、CGや誤魔化しの効かない愚直なまでの「肉体の衝突」である。浜畑譲という過酷な運命を背負ったエースの覚悟を体現するため、グラウンドには元日本代表級の現役・OB選手たちがズラリと集結した。
練習シーンひとつ取っても手抜きは一切なし。体幹と体幹がぶつかり合う重低音がスタジアムに響き渡り、テイクが重なるごとに演者たちの体力を奪っていく。まさに命がけのロケ現場。本物のラガーマンたちが本気で組んだスクラムとタックルが画面に映し出されたからこそ、視聴者は嘘偽りのない「ラグビーの凄み」に息を呑んだのだ。