家庭でのスキンケアで様子見をして良いのか、速やかに小児科や皮膚科を受診すべきかの判断基準を把握しておくことは極めて重要です。
次の兆候が見られる場合は、迷わず受診を検討してください。
・市販の保湿剤で入念にケアしても1〜2週間以上ザラザラや赤みが引かない
・肌がジュクジュクして黄色い浸出液(汁)が出ている、またはかさぶたができている
・かゆみのために機嫌が悪く、夜泣きや睡眠障害を起こしている
・湿疹の範囲が顔だけでなく、首、胸、手足の関節など全身に広がっている
医療機関で処方されるステロイド外用薬に対して「副作用が怖い」と敬遠する保護者もいますが、皮膚の炎症を放置することの方がはるかに大きなリスクを伴います。
肌のバリアが壊れた部位からアレルゲン(卵やダニ、ハウスダストなど)が体内に侵入すると、免疫システムがそれを敵とみなして抗体を作ってしまう「経皮感作(けいひかんさ)」が起こります。これが引き金となり、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎へと連鎖する「アレルギーマーチ」へ発展するリスクが高まるのです。医師の指導のもとで適切に炎症を鎮め、正常な皮膚バリアを再構築することが最良の予防策となります。