ヒノキとスギの決定的差異とは?見分け方から木材・花粉まで徹底解剖

ヒノキとスギの決定的差異とは?見分け方から木材・花粉まで徹底解剖

ヒノキとスギの決定的差異とは?見分け方から木材・花粉まで徹底解剖について徹底解説いたします。専門家の見解をご覧ください。

林野庁の統計を見ても分かる通り、日本の人工林の約4割をスギ、約2割をヒノキが占める。身近な山や遊歩道で両者を見分ける決定的な鍵は「葉の先端形状」と「葉裏の気孔帯」にある。

スギ(Cryptomeria japonica)の葉は、触るとチクチクと指先を刺すような針状の小葉が螺旋状に配列している。全体として鋭利で荒々しいシルエットを描くのが特徴だ。対してヒノキ(Chamaecyparis obtusa)の葉は、小さな鱗(うろこ)が平面的に重なり合った「鱗片状」をしており、手のひらで包み込んでも痛くない。さらに葉を裏返すと、ヒノキには白い気孔帯が鮮明な「Y字型」を描いて走っている。この白い模様を確認するだけで、樹木鑑定は9割方完了したと言っても過言ではない。

樹皮の表情にも歴然とした個性が出る。スギの樹皮は赤褐色で縦方向に細長く裂け、縄のように繊維質が毛羽立って剥がれ落ちる。一方のヒノキは、より暗い赤褐色から灰褐色を帯び、薄い帯状にペリペリと平たく裂片となって剥がれる。遠目には似通って見える針葉樹林も、樹皮の凹凸と葉先の柔らかさに目を凝らせば、瞬時に両種を識別できるようになるはずだ。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。