賃貸だけでなく、分譲購入や一戸建て新築を検討している人にとって致命傷になりかねないのが、中長期的なメンテナンス費用とリフォーム制限です。
本来、RC造の打ち放しコンクリートは高い圧縮強度と耐久性を誇ります。しかし、塗装膜で保護されていないコンクリート表面は、雨水に含まれる酸性物質や空気中の炭酸ガスに直接晒され続けます。これにより、本来アルカリ性であるコンクリートの中性化が進行し、内部の鉄筋が腐食してサビが膨張、コンクリートが剥落する「爆裂現象」を引き起こすリスクが高まります。
美観と防水性を保つためには、7〜10年周期で内装・外壁への撥水剤塗布やフッ素・シリコン系クリア塗装による保護が欠かせません。一般的な戸建て規模の外壁保護改修であっても、足場代や下地補修を含めて150万〜250万円規模のメンテナンス費用が定期的に発生します。
また、将来的なリフォームの難易度も跳ね上がります。「コンクリート壁に飽きたから壁紙(クロス)を貼りたい」と思っても、下地が平滑でないため直接貼ることが難しく、木下地や軽天材を組んでボードを立てる大掛かりな造作が必要になります。ピクチャーレールや棚板を取り付ける際も、振動ドリルによるアンカー打ち込みが必須となり、賃貸では原状回復の観点から壁面加工は一切禁止されるのが通例です。