上下を間違えると音激変?ハイハットシンバルの正しい組み立て方【完全版】

上下を間違えると音激変?ハイハットシンバルの正しい組み立て方【完全版】

上下を間違えると音激変?ハイハットシンバルの正しい組み立て方【完全版】について見逃せない 注意点を厳選して解説いたします。

ドラムセットを組み立てる際、ハイハットシンバル上下の見分け方に迷ってしまう初心者は少なくありません。2枚1組となっているハイハットですが、見た目が似通っているからといって適当に重ねてしまうと、本来のサウンドが完全に損なわれてしまいます。ハイハットトップとボトムの真相を紐解くと、それぞれに明確な役割と音響工学に基づいた設計の違いが存在します。

原則として、上側に配置する「Top(トップ)」は薄くて軽く、下側に配置する「Bottom(ボトム)」は厚くて重く作られています。シンバルの表面や裏面に「TOP」「BOTTOM」とプリントされている場合は簡単に見分けがつきますが、長年の使用で刻印が薄れているケースも珍しくありません。その際は、両方を素手で持ち比べて重量の違いを確かめるか、指で軽く叩いて音程の差を比較します。音程が高く重量感のある方がボトム、柔らかくしなりを感じる方がトップです。

なぜ上下を逆にしてしまうと音が激変するのでしょうか。ハイハットシンバルの音色が変わる理由は、スティックが直接ヒットするトップシンバルの質量と振動特性にあります。重いボトム側を上にして叩くと、スティックのリバウンドが硬くなり、高域の倍音が詰まった「カチカチ」という不自然なアタック音になってしまいます。反対に、軽いトップが上に位置することで、スティックの衝撃をしなやかに受け止め、繊細なスティックワークと豊かなサスティンが生み出されます。

さらに、ハイハットシンバル表裏と重さの違いも把握しておく必要があります。シンバル中央の膨らみである「カップ(ベル)」が上を向くように重ねるのが基本であり、ボトムシンバルもカップを上に向けてスタンドの受け皿に載せます。上下のシンバルが向かい合うのではなく、同じ向き(お椀を2つ重ねる形)で重なり合う構造を正しく理解することが第一歩です。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。