Q1:歴史的仮名遣いでは「あり・おり」ではなく「あり・をり」と書くのが正しいですか?
A1:はい。現代仮名遣いでは「あり・おり」と表記されることも多いですが、古典の原典および文法試験における正しい表記は「あり・をり・はべり・いまそかり」です。「をり」は「居り」に由来するため、ワ行の「を」を用います。
Q2:「はべり」が丁寧語か謙譲語かを見分ける最も簡単なコツは何ですか?
A2:文末で「〜侍り。」と単独で使われており、会話文や手紙文の中であれば9割以上が「丁寧語(〜ございます・〜です)」です。一方、貴族の邸宅など具体的な場所を表す語句の直後に置かれ、「宮にお仕えする」という意味の文脈である場合は「謙譲語」として機能します。
Q3:なぜ現代語では「あり」「をり」の終止形が消えて「ある」「おる」になったのですか?
A3:中世から近世(室町時代〜江戸時代)にかけて、日本語全体で「終止形と連体形の合流」が起きたためです。言い切りの形(終止形)よりも、名詞に連なる形(連体形)の方が使用頻度が高かったことから、連体形であった「ある(aru)」「おる(oru)」がそのまま現代の言い切り形として定着しました。