そもそも、なぜこれほどまでにエンターテインメント業界の人間が特定の信仰に引き寄せられるのだろうか。華やかに見える芸能界だが、その実態は極めて不安定で、明日をも知れぬ人気商売だ。自己の存在価値が他者の評価によってのみ決定される過酷な環境において、絶対的な肯定を与えてくれる「信仰」は、強力な精神的セーフティネットになり得る。
特に若くして成功を収めた表現者ほど、孤独とプレッシャーに押しつぶされやすい。周囲の大人たちが利害関係でしか動かない中、無条件で寄り添ってくれるコミュニティが存在すれば、そこに救いを求めるのは人間として極めて自然な反応とも言える。これは単なる個人の脆弱性の問題ではなく、芸能界という歪んだ労働環境が生み出した構造的課題でもある。