かつて日本中を席巻したお笑いブームの寵児が、なぜこれほどまでに役者として重宝されるようになったのか。その答えは、彼が持つ異常なまでの「憑依体質」にある。お笑い芸人としての全盛期、彼はキャラクターになりきることで笑いを生み出していたが、その技術が今、シリアスな演技へと昇華されているのだ。
周囲の冷ややかな目線を跳ね除け、泥臭くオーディションを受け続けた日々。かつてのスターとしてのプライドを捨て、一から演技を学び直した彼の姿勢は、多くの映画監督たちの心を動かした。単なる話題作りではない、本物の役者としての覚悟がそこにはあった。